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READING / 集中力・認知

Mac miniを常時起動したら電気代はいくらか|Apple公表値から出せる上限と下限

Mac mini(M4)を24時間つけっぱなしにしたときの電気代を、Appleが公表しているアイドル4W・最大65Wと、家電公取協の目安単価31円/kWhから計算します。下限は月89円、上限でも月1,451円です。27日間連続稼働させている実機のCPU使用率も併記し、ワットチェッカーなしでどこまで言えるかを分けて書きます。

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先に答え:下限は月89円、上限でも月1,451円

Mac mini(M4)を24時間つけっぱなしにしたときの電気代は、月89円から1,451円のあいだに必ず収まります。幅があるのは、電気代が「動かしている中身」で変わるからです。

この2つの数字は推測ではなく、計算で出せます。Appleが消費電力を公表しており、電気料金には業界の目安単価があるからです。

消費電力1日1か月(30日)1年
下限(アイドル)4W約3.0円約89円約1,086円
上限(CPU最大)65W約48.4円約1,451円約17,651円

31円/kWhで計算。月は30日、年は365日として算出しています。

つまり「つけっぱなしにすると電気代が心配」という不安に対しては、いちばん高く見積もっても月1,500円を超えないというのが答えです。そして後述するとおり、実際は下限にかなり近いところで動きます。

計算の中身

使った数字は2つだけです。

1. Appleが公表しているMac mini(2024・M4)の消費電力

Appleの公式サポート文書に、アイドル時 4W、CPU最大時 65W と記載があります(M4 Proは5W / 140W)。Appleはこの測定方法を「Power consumption data (Watts) is measured from the wall power source and includes all power supply and system losses.」と説明しています。壁のコンセントから測った値で、電源アダプタの損失も含むということです。自分でテスターを当てて出す値と同じ土俵の数字です。

ここでいう「アイドル」は、Appleの定義ではFinderだけを開いた状態で、電源管理の設定が初期値のときの消費電力です。画面を消して放置している状態ではありません。

2. 電力量料金の目安単価 31円/kWh

全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価です。2022年7月22日に27円から31円へ改定されました。家電の消費電力量を金額で示すときに業界で使われる基準で、契約中の電力会社の単価がこれと違えば、その比率で読み替えてください。

計算式は次のとおりです。

1か月の電気代 = 消費電力(W) ÷ 1000 × 24時間 × 30日 × 31円
アイドル: 4 ÷ 1000 × 24 × 30 × 31 = 89.3円
CPU最大: 65 ÷ 1000 × 24 × 30 × 31 = 1,450.8円

実機を27日間つけっぱなしにして分かること・分からないこと

この記事を書いている機械そのものが、Mac mini(M4・10コア・24GBメモリ)の常時起動機です。執筆時点で27日間連続稼働しており、定期実行のジョブを30本、常駐プロセスを775個かかえています。

その状態でCPU使用率を60秒間・12回サンプリングしたところ、中央値14.3%(13.4%〜17.3%) でした。自宅サーバーとして毎日仕事をさせていても、CPUは1割台しか使っていないということです。

ここから先は、正直に線を引きます

  • 言えること:この使い方でCPUが張り付くことはない。上限の65Wは、ベンチマークを回し続けたときの値であって、自宅サーバー用途の日常値ではない。だから実際の電気代は上限よりも下限にずっと近い
  • 言えないこと:では何ワットなのか。CPU使用率14.3%だから 4W + 0.143 × 61W = 12.7W、という計算は成り立ちません。消費電力はCPU使用率に比例しないからです。内蔵GPU、Neural Engine、メモリ、SSD、接続機器がそれぞれ電力を使い、Apple Siliconは負荷に応じて動作周波数と電圧を変えます。使用率と消費電力は別の量です。

実際のワット数を知る方法はひとつしかありません。コンセントとMacのあいだにワットチェッカー(電力計測プラグ)を挟んで測ることです。 この記事でも、ここから先は測定機なしには書けません。

電気代より先に考えたほうがいいこと

常時起動で実際に困るのは、電気代よりも停電で書き込み中のデータが壊れることです。月100円前後の電気代を気にして電源を落とすより、瞬停対策をしたほうが失うものが小さくなります。接続と選び方は個人開発者にUPSは必要かに、設定手順はMacのUPS設定方法にまとめています。

よくある質問

スリープさせれば電気代は下がりますか?

下がります。ただしAppleが公表しているのはアイドルと最大の2点だけで、スリープ時の値は上記の文書に記載がありません。また自宅サーバーとして外部から接続する用途では、スリープすると応答しなくなるため目的と両立しないことがあります。

M4 ProとM4で電気代はどれくらい違いますか?

Appleの公表値ではアイドルが4W対5W、最大が65W対140Wです。アイドル中心の使い方なら差は月22円程度にとどまり、差が開くのは負荷をかけ続けたときです。

この記事の数字は自分の環境でもそのまま使えますか?

消費電力はAppleの公表値なので機種が同じなら共通ですが、電気料金の単価は契約によって変わります。また外付けSSD、ディスプレイ、ドックなどを接続していれば、その分がMac本体の値とは別に加算されます。目安単価31円/kWhと違う契約なら、上の表の金額をその比率で読み替えてください。

27日間の連続稼働で不具合は出ませんでしたか?

この記事で確認しているのは稼働日数・CPU使用率・プロセス数であって、長期稼働の安定性を試験したものではありません。1台の事例であり、他の個体や他の使い方に一般化できるものではありません。

出典・確認先